インプラント治療に
関するお悩み

安いインプラントはどうなのだろう?

色々な歯医者のホームページを見ていると「安いのに品質の高いインプラントをします」と書かれているページをよく目にします。

実際、セミナーや学会で出会う歯科医師の人たちと話をすると研鑽を積んでいる歯科医師は、一流のインプラントメーカーを用いて、丁寧に時間と手間暇かけてインプラント治療を行っているので、その症例を見ても結果が表れています。

しかし、費用はどこも相場以上に掛かっているように思えます。では、「安い」または「激安のインプラント」がどうして可能になるのでしょうか?

例えば飲食店などでも、安いのには理由があります。確かに大量に仕入れることにより、費用は下げることはできます。でも半額などには出来ません。実は、インプラント治療にも安いものは安いなりの理由があるのです。

  1. 使用しているインプラントメーカー、システムの違い
  2. 歯科医師の技術料の違い
  3. 滅菌レベルや滅菌器、オペ室など設備投資
  4. オペ以外にかける時間の違い など

医院を選ぶにあたっては、安くていいものをということを考えるのは当然だと思います。しかし、自分の骨を削って埋めるインプラントです。金額よりも信頼できるか、通院が可能か、不快な思いをしないか、といったことのほうがずっと大事ではないかと思います。

治療費が高いことが必ずしも良いことではありませんが、当院のインプラント治療は10年、20年後に「本当に良かった」と思っていただけるような治療を目指しています。


リスクはあるの

インプラント治療は、外科的手術ですのでリスクはどうしてもあります。

また、経験が少ない歯科医師や格安のインプラントには不安はあります。レントゲンだけで歯科用CTが設置されていない歯医者も、治療内容の安全性レベルが低いかも知れません。


インプラントの相場

インプラントの相場は、骨量が十分にあり、骨造成無しの場合は1本につき30~40万円、骨量が少ない場合は骨造成が必要となりさらに5~10万円ほど掛かるため、かなりの差が出てきます。

そのため「インプラントなら1本いくら」ではなく、その方の骨の状態、執刀する歯科医師の技術や使用する材料、治療計画などによっても大きな差がありますので、まずは無料相談などで実際に診ていただいた上で、きちんとした見積もりをいただいたほうが良いでしょう。


痛みが出たり、腫れたりはしないのだろうか

当院でのインプラント治療で手術中に痛みを感じることはほとんどありません。

当院では骨造成する場合、できるだけ痛みに配慮し、腫れに配慮した低侵襲なインプラント治療を心掛けています。

インプラント治療は一般歯科治療よりも費用の掛かる自由診療ですので、より慎重な治療計画書に基づき、また、インプラントの埋入時だけでなく、セラミックの人工歯である上部構造物を取り付けるためのアバットメントを入れる際も、少し切開が必要となります。しかし少量の切開のため、埋入時とは違い痛みや腫れが起こることは少ないです。それが終われば、あとは型取りをして完成を待つだけで、矯正治療等よりも早く終わるケースがほとんどです。治療が終わった後の美味しいお食事を楽しみに、一緒に頑張っていきましょう。


手術はちょっと怖いけど大丈夫

術前の麻酔もほとんど痛くありませんし、術中も痛みが出ることはまずありません。もし長時間に及ぶ手術で、麻酔が切れ始めた場合でも、追加をすることで痛みがないように対応しますので、ご安心ください。


金属アレルギーが心配....

一般的な歯科医院で、虫歯治療の詰め物の充填物や被せ物の場合、保険適用では銀歯と呼ばれる合金となり、金、銀、銅、錫、亜鉛などいろんな金属を含みます。金歯と呼ばれる金合金であるゴールドの詰め物、被せ物にも金以外の金属も含まれるのです。歯科用合金に含まれるこういった色々な金属がアレルギーの原因となってしまうことがあります。

インプラント治療では、大きく分けて2種類の歯科用金属を使用します。1つが歯の根っこの役割を果たす「フィクスチャー」と呼ばれる人工歯根、もう1つは人工の歯を取り付ける「アバットメント」です。この2つの部品には、主に医療用の純チタンが使用され、特殊な効果により金属イオンが溶け出さないというメリットがあり、健康面で優れた安全性の高い治療環境に配慮した素材です。

この医療用チタンは、歯科治療でのインプラントだけではなく、その他の医療機関などにも使用され、例えば人工関節やペースメーカーなどでも広く使用されています。また、上部構造をセラミックなどメタルフリーの補綴物を使用することでも金属アレルギーを防ぐことができます。


寿命はどのくらいだろうか?

インプラントの材質はチタンまたはチタン合金で、腐食することはありません。被せるセラミックも腐食しません。

しかし、インプラント自体が丈夫であっても、歯周病が進むとインプラントの周りの骨を溶かしていきます。それによってぐらつきが起きたりして脱落してしまうことがあります。

一般的にインプラント治療では、10年の生存率は90%以上と言われています。入れ歯(部分入れ歯を含む)の寿命は平均5年、ブリッジは8~9年と言われているので、入れ歯やブリッジと比較しても良好な結果となります。

ただいろいろな条件により変わりますので、一生長持ちする場合もあれば、あまり持たない場合もあり、下記のことが影響すると考えられます。

  • 予防メンテナンスをしっかり行っているか
  • 歯科医師がきちんとした埋入を行っているか
  • きちんとした噛み合わせとなっているか
  • 信頼性が高いインプラントメーカーのインプラントを使っているか
  • 歯ぎしりや食いしばりから守るためのマウスピースを作っているか
  • 全身の健康管理はできているか(糖尿病や骨粗しょう症、喫煙は免疫力を低下させ歯周病を悪化させる原因となります。)

デメリットは?

  • 入れ歯治療、ブリッジ治療などの一般的な歯科治療とは異なり、外科手術が必要となります。
  • インプラントが、骨と結合するのに2ヶ月から6ヶ月の時間がかかります。それに加え、骨量に応じて骨造成が必要である場合、更に時間が必要となります。
  • 予防メンテナンスが必要となります。インプラントの人工歯そのものが虫歯になることはありません。しかし、その部位が歯周病にかかることがあります。天然歯と同様に、歯周病菌には要注意です。せっかく入れたインプラントです。残っているご自身の歯と共に、定期的に歯科医院で歯周治療とメンテナンスを行い、長持ちさせていただいたほうがいいかと思います。
  • 入れ歯やブリッジなどの治療法は保険適用となりますが、インプラント治療は基本的には保険が効きません。保険適応外の自費診療となります。そのため手術費も含めると、保険診療より治療費が大きくなりがちです。

治療期間短くするとどうなるの?

一般的には悪い歯があれば、まずその歯を抜いて4ヶ月、場合によっては6ヶ月、抜いた後の粘膜や骨が治るのを待ってからインプラントを埋入する方法が広く行われていますが、当院では、歯を抜くと同時にインプラントを埋入する抜歯即時インプラント手術を行っています。なによりも、一度の手術で抜歯とインプラント治療を受けることが出来るため、体への侵襲や時間の負担が少なくてすみます。もちろん、症例によっては出来ないこともありますのでお気軽にご相談下さい。


治療の流れ期間はどのくらいだろうか?

問診・カウンセリング

当院の治療方針の一つとして、まず初診無料カウンセリングにて患者さんの悩みや希望を聞く事を大切にしています。 初診で来られた患者さんは、まずは完全個室のカウンセリングルームにて、今までの悩み、現在の症状(痛み、腫れ、詰め物、歯周病・歯ぐきの状態)、どこの部位が痛いのか?(前歯なのか、奥歯なのか)など、教えてください。 模型等を使いながら、分かりやすく状態をお伝えします。また、糖尿病や骨粗鬆症、心臓病などの持病のある方も、この時にご相談下さい。豊富な治療メニューを元に、患者さんごとの治療計画書を作り治療法を考えていきます。またドクターに聞きにくいことは、カウンセラーにご相談いただけます。なんでもお気軽にご相談ください。


検査

レントゲン撮影、CT撮影、口腔内検査を行い、それらを分析、シミュレーションし精密検査をします。その上で、残存歯の状態、欠損部位とその周囲の骨の厚み、骨密度、骨の高さ、骨吸収の程度、根尖病巣のある部位であれば、病巣の大きさ、病巣と神経までの距離などを測ります(必要であれば抜歯をおすすめすることもあります)。他には、現在の口の中の虫歯と歯周病の状態、歯並びなどを確認したうえで、全顎的な検査・診断を行い、CT画像やレントゲン画像、口腔内写真を用いて必要な治療法(骨が足りない場合の骨造成治療も含めて)、治療内容等をご説明していきます。この時にインプラント治療にかかる総額の治療費用の見積もりもお渡ししますので、ご安心ください。


前処置

外科手術であるインプラント治療を行う前に、初期治療としてまずは歯周病検査、歯周病治療を行います。歯石を取ったり、歯周病を改善させたりと、口の中全体を良好な状態に持っていきます。必要であれば虫歯治療も行います。そこからの本格的な治療開始となっていきます。 また、歯が割れて膿んだり、腫れて痛みがあり、根尖病巣が大きく保存不可能な場合は、局所麻酔をして原因の歯を抜歯して、抜歯と同時にその抜歯窩を清掃し、その抜歯窩に人工骨とCGFを用いた再生治療を併用した骨造成治療を行います。この場合は6か月ほど骨が再生されるまで待ちます。また歯並びが悪いことにより歯列矯正が必要である場合は、事前に矯正治療を行なっていきます。


一次手術

インプラントの手術にはいくつかの方法がありますが、ここでは一般的な二回法(手術を二回行う)をもとに、治療の流れをご説明します。

清潔なインプラント治療専用のオペ室にてインプラントを埋入します。インプラントを埋める部分の歯肉を開いて、あごの骨にインプラントを埋め込み、開いた歯肉を閉じて縫い合わせます。


手術後、埋め込んだインプラントと骨が結合するまで安静期間を置きます。 症状や治療内容により異なりますが、約3ヵ月~6ヶ月ほど待ちます。

二次手術

土台を取りつける手術を行います。

歯肉を開いて、アバットメントをフィスクチャーに連結します。

土台に仮の被せ物を装着します。


人工歯の取り付け

型をとり、色や形を患者さんに合わせて人工歯(セラミック冠)を作製します。

作製期間は1週間~10日程となり、被せ物を取りつけたら治療は終了となります。


インプラントの治療期間

インプラント治療では通院回数はそれ程多くなりませんが、治療期間は治療内容に左右されるものの、骨が十分にある場合、上顎、下顎共に4ヵ月ほどかかります。

また、骨が少ない場合には骨造成が必要であるため、安静期間として加えて3~9か月ほど掛かります。これでインプラント治療完了です。その後は3ヶ月に1回程度、歯科医院へ定期検診にお越しください。歯科衛生士によるメンテナンスにて良好な口腔内状態を維持していきます。


義歯や部分入れ歯、ブリッジに比べると時間はかかりますが、矯正治療よりは短く終わることができます。大変と思われるかもしれませんが、なるべく残存歯への負担を軽くして口腔内全体を良好な状態に保たせる事によりずっと健康な生活を送って頂くことが出来るのであれば、インプラント治療はとてもいい治療方法だと考えています。


どんなインプラントメーカーがいいの?

インプラントは、人の体内にずっと入れるものです。いい加減なものを入れていいはずがありません。その方のケース(骨量、骨質、部位)に合ったベストなインプラントを、将来にわたって出来る限り長持ちする高品質なインプラントを選ぶべきであり、それは世界中のインプラントメーカーの中から評価が高く、信頼性の高いインプラントを選ぶことだと思います。そのため今後とも最高だと思う高品質のインプラントにこだわり続けていきたいと考えています。


歯は抜けたままでも大丈夫?

歯を抜いてそのままにしておくと、様々な問題が出てきます。それはすぐに起きるものではありませんが、じわじわと時間をかけて、あなたに大きなトラブルとなって襲いかかって来る可能性が高くなります。

歯は1本1本に役割があり、それぞれの機能を果たすことで全体が機能するようになっています。ですから、1本無くなったままにしておくことで全体の口腔機能のバランスが崩れてくることになってしまうのです。

  1. 抜けた歯と噛み合っていた歯が抜けた歯のスペースに伸びて出てくる
  2. 抜けた歯の両隣の歯が抜けた歯のスペースに動き、傾いてくる
  3. 上記1・2が起こることによって、噛み合わせがおかしくなる

インプラントでも、ブリッジでも、部分入れ歯でも何でも構いません。とにかくあなたがこのようなトラブルを抱えないために、少なくとも歯を抜いてしまった後は放置せずにしっかりと最後まで治療を完了するようにしてください。


メンテナンスは大変なのかな?

インプラント治療をした場合、定期的なメンテナンスが必要と聞いたけどなんか大変そうと思われるかもしれません。しかし、定期的に歯科医院に通って、レントゲン撮影にて顎の骨の状態を確認したり、歯周病検査を行うことは大切です。きちんと予防メンテナンスにて、歯面に付着したバイオフィルムや歯垢(プラーク)を取り除いたり、歯石を除去していきましょう。それによって細菌感染によるインプラント周囲炎や、歯周病原因菌によるインプラント歯周炎などの歯周疾患を未然に防ぐことができます。

人工歯根であるインプラント本体と、そこへ被せるセラミックの人工歯は虫歯になりません。しかしながら神経がありませんので、万が一トラブルがあっても痛みなどの自覚症状として表れにくいのが注意点でもあります。よってインプラントという治療法は、歯周病治療を中心とした定期的なメンテナンスとセットとして考えるべきであると思います。

一通りの治療過程を終えてもメンテナンスを続けていただくことは、もはや全体の治療計画の一部とも言える重要性を持っているのです。メンテナンスに通うことが保障期間内における保障条件の一つになっているのが一般的です。


医療費控除の対象になるの?

自分自身や家族のために高額の医療費を支払った場合には、所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。

医療費控除の対象となる金額の算定方法は、

医療費控除の対象額 = (その年に支払った医療費の総額) - (A) − (B)

 (A) 次に該当する金額の合計(出産育児一時金、配偶者出産育児一時金、家族療養費、高額療養費、損害保険会社や生命保険会社から支払われた傷害費用保険金、医療保険金、入院給付金等)

(B) 10万円か所得総額の5%の金額のどちらか少ない方の額

詳しい情報は国税庁のホームページをご覧下さい。

https://www.nta.go.jp/


よく噛める総入れ歯って?

総入れ歯の場合に、2~4本と少ないインプラントを骨内に入れ、総入れ歯の内面に、維持装置を埋め込むことにより、入れ歯とインプラントを固定する方法で、天然歯に近い力で噛むことが出来るようになります。奥歯辺りの骨量のない方に適した方法であり、総入れ歯で苦労されている方にはとても喜ばれる治療法です。


インプラント治療に関する疑問不安など、何でもお気軽にご相談ください。